Saoriさんのオーストラリア留学体験談
私ずっと、ワーホリに行きたいと考えていました。
でも、ワーホリのその先に何があるのか?、英語を勉強して何をしたいのかが分からず、ずっと足踏みをしていました。
でも何年間もずっと憧れていて、このままやらずに終わったら絶対後悔する!と思って、大好きだった仕事を辞めてワーホリに行くことを決意しました。
どうせ行くなら日本人が少ない所!と思い、パースに行くことに決めました。
オーストラリアに到着した翌日から語学学校に通いはじめ、上から2番目のクラスに入ることになりました。
日本人特有の文法はできても喋れない!を見事に発揮し、到底ついていくこともできず、1つレベルを下げてもらいました。
学生時代から英語は好きで得意だと思っていたけど、さっぱり分からず、ついていけない自分にかなり凹みました。
周りの子が楽しそうに英語で会話しているのをうらやましく見ていた気がします。
授業もディスカッションとか自分の意見や考えを話す機会が多かったので、より一層できない自分に落ち込み、声がでなくなった時もありました。
周りの群れてる日本人の中に逃げたいと思ったこともありました。
だけど、日本人とは群れない!って言う気持ちだけは貫きたかった。
コロンビア人の友達に「あなたは英語が流暢に話せてうらやましいな」って言ったとき、みんな同じように話せない、文法がわからない、英語を勉強するために語学学校に通っているんだって、私だけじゃないんだって知りました。
自分はただ、逃げていたことに気づきました。
私がなにか話そうとする時、いつもしっかり耳を傾けてくれ、分かろうとしてくれる友達がいました。
分かろうとしてくれる人がいるんだから、自分もわかってもらう努力をしようと思うようになりました。
それから少し変わりはじめ、授業でも発言できるようになったり、自分からどんどん話しかけにいくようになりました。
そして、世界中に友達ができました。
授業後には毎日近くのビーチで話したり、BBQをしたり、ビーチバレーをしたり、サーフィンをしたりし…
休みの日も友達とビーチで過ごしたり、ロットネスト島など郊外へ出かけたりしました。
語学学校に通った3ヶ月間が、私のワーホリ生活の中で一番の思い出です。
私が通った語学学校はとても国際色が豊かで、とてもいい出会いの場でした。
ブラジル、コロンビア、ドイツ、スイス、フランス、韓国、チェコ、チリ、スペイン、イタリア…
広いオーストラリアに来て、もっともっと広い世界とつながることができました。
オーストラリアに来て最初の4週間はホームステイをして、それから自分でシェアハウスを探しました。
パースでは4回シェアハウスを移動しましたが、全てオージーとのシェア生活ができました。
自分で下見の約束をしたり値段交渉をしたり…これがなかなか大変でしたが、すごくいい経験になったと思います。
学校を卒業してからは仕事探しの毎日。
日本で保育士をしていたのでチャイルドケアに携わりたいと思い、チャイルドケアセンターや保育園、幼稚園にレジュメを配り歩きました。
ようやく一件インタビューまでこぎつけたのに、インタビュー中にオーストラリアでの資格がないとわかると即終了という…。帰り道泣きました(笑)
他の都市では日本の資格すら、経験すらない子がチャイルドケアで働いていたのに、なんで資格も経験もあるのに働けないんだと落ち込みました。
でもやっぱりそれは教育関係なので仕方ないと切り替え、だったらボランティアでいいからと、断られた保育園や幼稚園にもう一度行きました(笑)
マネージャーがいないから後日連絡するとか、明日電話するとか言われても、かかってきたことは一度もありませんでした(笑)
もうこれでダメだったら諦めようと最後に行った幼稚園で、ボランティアをさせてもらえることになった時は飛び上がるほど嬉しかったです。
幼稚園でのボランティアの経験はすごく楽しかったです。日本とやっぱり違う保育を身を以て体験することができました。
チャイルドケアの仕事を探すと同時にお金が本当にやばくなってきたので、ほかの仕事も同時に探しました。ローカルで働きたかったのでとにかく大変でした。
パースには欧米人がたくさんいるので、やはり話せる欧米人の方が雇われやすいです。30枚配って一件返事があるかないかぐらい。
でもダメ元で当たってみたホテルで働けることになりました。小さなホテルでしたが、レセプションやハウスキーパー、キッチンハンドなどいろいろなポジションで働かせてもらえました。
またgumtreeにベビーシッターの募集をかけてみたりして、3軒のおうちでベビーシッターをやらせてもらいました。
パースで半年過ごした後に、語学学校で出会ったブラジル人、スイス人、フランス人と4人で車でラウンド(旅)に出ることになりました。
1ヶ月かけてWAからSA、NT、QLD、NSWと大陸を横断しました。夢のウルル、キングスキャニオンにも行くことができました。自然のスケールが全然違って、感動しっぱなしの1ヶ月間でした。
もちろん、いくら友達でも国籍も文化も、育った環境も考えも価値観も全く違う人たちと1ヶ月24時間一緒にいるというのは大変なこともありました。
意見が食い違ったり何度も喧嘩したり、車が途中で完全に壊れるというハプニングもあったり(笑)、友達同士の口論を目の当たりにしたりと、トラブル続出の旅でした。
旅の中で、自分はもっと自分の意見を言わなくちゃいけないなと考える機会にもなりました。たくさん喧嘩したけど、今でも一番仲がいい友達です。ラウンドに出て本当によかった。
ラウンド後は、子どもに英語を教える資格を取るためブリスベンの学校に通いました。
児童英語教師、J-shineという資格を取るためです。
日本の資格の学校だったので久しぶりに日本人の環境に入りました。
ここで出会った日本人のみんなは、同じ目標を持つ子たちばかりで、授業はほとんど英語だったのですが、同じ日本人なのにこんなに流暢に話せるのか!と本当にいい刺激になりました。
ここで過ごした1ヶ月間は本当に大変で、眠れぬ日々が続きましたが、仲間たちのおかげで乗り越えられ、資格も取得することができました。
そして私はシドニーに移動しました。
シドニーに来てすぐに仕事を探しはじめ、ローカルのレストランでウェイトレスとして働き始めました。(仕事があっさり見つかりすぎてびっくりしました)
オーストラリア人の家でスイス人とシェア生活をしたり、友達とシドニーのカウントダウンの花火を見に行ったり、とても充実した時間を過ごすことができました。
シドニーの後、どこに移動しようかと考えている時に、友達に紹介された派遣会社に登録しました。オーストラリア全土に派遣されるというもので、私はクイーンズランドの小さな小さな町のホテルに派遣されました。
そのホテルには長期滞在しているお客さんがたくさんいたので、そのお客さんたちとも仲良くなることができました。
お客さんはもちろん全員オーストラリア人で、オーストラリア人の友達ができたのもここが初めてだったかもしれません。
仕事は午前はハウスキーピング、夕方からはホテルのレストランでウェイトレスをしました。
周りには何もなくクロコダイルかサメに注意と書かれた看板ばかりが目につくような田舎での生活でした(笑)
でも本当にたくさんの人との出会いがあり、すごくいい時間を過ごせとと思います。使い道がなかったのでお金はすごく貯まりました。
3ヶ月間をそこで過ごしたあと、最後の旅に出ました。
ケアンズでスキューバダイビングにスカイダイビングを堪能したあと、やっぱり大好きなパースに帰りたいと思い、パースに戻りました。
パースに戻ってからWAの旅に行き、エクスマウスではジンベエザメと一緒に泳いだりしました。
それからメルボルンを旅して、私のオーストラリアでの生活は終了しました。
仕事で貯めたお金を頼りに、今はニュージーランドを一人旅中!
これからアジアの旅へ出ます。
オーストラリアでのワーホリを終えた今思うのは、あの時仕事を辞めて海外へ飛び出してみて良かったということです。
確かにワーホリをして英語を勉強したからといって何ができるかなんて分かりません。
でも確実にわかるのは、ここに来なかったから出会えなった友達、日本じゃできなかった経験、感じられなかった気持ちが必ずあるということ。
私はオーストラリアに来て、自分を変えられるのも、自分の人生を変えられるのも、すべて自分次第だと学びました。
仕事探しでくじけそうになった時、この国はいかに自分をアピールするかだと気づきました。
なかなか自分の意見を言えなかった自分ですが、口に出さなきゃ何も伝わらないし、誰も聞いてくれない。どんどん自分をアピールしていこうと思えるようになりました。
少しだけど、大きくなった自分がいます。少しだけど、強くなった自分がいます。
セカンドを取ろうかとも思ったけど、もっともっといろんな世界が見たい、オーストラリアで取った資格を生かしたいと思い、私のワーホリは1年で終わりにすることにしました。
たった1年しかないから、思い切りオーストラリアを満喫しようと動けた自分もいます。
「やりたいことはすべてやった」と言い切れるほど、私のワーホリはNo regretsです。
大きな声で英語が話せるといは言えないけど、英語を通して私の世界がぐーんと広がりました。
本当にワーホリに来てよかった!!
足ふみした期間は長かったけど、たっぷり考えた分、思い切り充実した日々を過ごすことができました。
今、仕事をしていてワーホリを考えている人がいたらぜひ言いたい、「飛び込んじゃえ!」(笑)
仕事を失っても、それ以上に得るものがたくさんある!
私は帰国後が勝負やと思ってます。
まだまだ帰国してからの自分が見えないけど、オーストラリアで経験したこと、得たものを大事に大事に生かしていきたいです。
行かずに後悔するより行って後悔!その方が気持ちがいい。
私の人生の中で一番濃いぃ時間を過ごすことができました。
I ♥ Australia!